The Japanese Society for Clinical Microbiology
日本臨床微生物学会
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韓国臨床微生物学会総会および会合報告

韓国臨床微生物学会との交流始まる!
― 韓国臨床微生物学会(KSCM)&日本臨床微生物学会(JSCM)会合報告 ―

 平成19年6月27日(水曜日)、韓国ソウル市内においてKSCMとの公式初会合を開催した。当会の出席者は砂川慶介理事長、賀来満夫担当理事、長沢光章事務局担当理事、郡 美夫理事、島川宏一幹事の5名、KSCMはEui-Chong Kim会長、Jung-Oak Kang常任委員、Jea-Seok Kim総務委員長、Mi-Na Kim評議員の4名(M.D.&Prof.)だった。
 Kim会長の歓迎の挨拶、砂川理事長の挨拶に続き自己紹介の後、今後の交流について意見交換が行われた。
 今後の具体的な交流について、

  1. 学会総会にそれぞれの会員が参加することができる(当面は参加費免除)。
  2. 学会総会にそれぞれの会員が一般演題を発表することができる(英語発表)。
  3. 学会誌にそれぞれの会員が論文投稿をすることができる(英語論文)。
  4. お互いの学会誌の送付を行う。
  5. 将来的には、情報交換や共同研究を行う。

 などが討論された。その結果、以下の内容が合意された。
 1)第19回学会に招請講演等を企画し、代表者が訪日する。
 2)第20回学会(仙台)で日韓合同シンポジウムを開催する。
 3)相互の学会において一般演題を募集する。

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― 韓国臨床微生物学会総会に参加して ―

 平成19年6月28日(木曜日)韓国ソウル市内にあるChung-Ang大学病院で開催された韓国臨床微生物学会総会(KSCM)に参加させていただく機会に恵まれ、大変有意義な時間を過ごさせていただいた。
 6月末の韓国は日本同様、梅雨の時期であり、小雨と蒸し暑さが残るなか、砂川理事長はじめ賀来理事、長沢理事、島川幹事ら7名が参加した。開催場所のChung-Ang病院はベッド数1300床ほどの私立の大学病院であり、ソウル市の中心に位置していた。学会会場は病院の4階にある講堂で開催された。講堂入口には他学会から送られた立派な生花が、送り主の名前を書いた大きなリボンと共に飾られ、学会開催の雰囲気をかもし出していた。
 学会は9:00から18:20までの1日学会であり、2題のシンポジウム、日本臨床微生物学会理事長砂川先生の特別講演、そして52題の一般演題(口演21題、ポスター31題)が行われた。受付担当の方にお聞きすると参加者は約150名とのことであった。KSCMは発足10年とまだ若く、また会員数も少ないようで、組織の構成はM.Dが大多数を占め、ph.D.の資格を有するMTが若干名とのことであった。
 主に韓国語で書かれた抄録では詳しい内容を理解することはできなかったが、2題のシンポジウムは遺伝子診断と迅速検査に関するものであり、52題の一般演題は耐性菌と迅速検査に関する研究報告が中心であった。日本からは東北大学Stefana Sabtcheva先生が「Detection and Characterization of Aminoglycoside Resistant 16s rRNA Methylase-producing Enterobacteriaceae in Bulgaria and Japan」について報告された。

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 ポスターパネルは廊下を利用して置かれていた。どのポスターも1枚の上質紙に印刷されており非常に見やすく、きれいに作られていたのが印象的であった。一部、英語によるポスター発表もあったが、当然ながら韓国語で作られたポスターが多いため、詳細は理解できなかったものの、それでもハングル文字に混じって、菌名など英語で記載された部分から発表内容を推測することができた。またポスターの展示場所は「関係者以外立ち入り禁止」と言うわけでもなく、自由に誰でも見ることができ開放的な雰囲気であった。
 当初の予定時間より少し遅れて始まった砂川理事長による特別講演は「Epidermiology of Bacterial Meningitis in Japan」と題し、日本における化膿性髄膜炎の主要原因菌、耐性頻度、治療法など長年にわたる研究結果を約1時間にわたり英語で講演された。講演後も活発な意見交換がなされ、関心の深さが感じられた。
 場所を変えての学会懇親会には多くの会員が参加し、和やかな雰囲気で始まった。語学力のない私にとって不安を感じながらの参加であったが、それこそ「同じ網の焼肉を食う」につれ、またほろ酔い気分になるに従い、身振り手振りの一足早い国際交流を実践した気分であった。今後は両学会が相互の人的交流や学術交流の促進を期待しながら帰国した。

(千葉市立海浜病院 郡 美夫)

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